技術経営(MOT)分科会


 平成16年の例会

◆第82回「技術経営(MOT)分科会」◆

 日  時  平成16年12月20日(月)午後6時〜8時30分
 場  所  北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)東京八重洲サテライトキャンパス

 
マ  「研究・開発部門からのベンチャー創出とインキュベーション・マネージメント」

 
講  師  飯嶋 照夫 氏(沖電気工業株式会社 フィナンシャル・ソリューション・カンパニー
              ITインキュベーション本部本部長)

 企業の社内ベンチャーによる活性化が叫ばれ多くの社内ベンチャーが誕生しているが、そのインキュベーション手法についてはなかなか公開されず、各社が個別に工夫・苦労しながら進めているのが実態である。
 飯嶋氏が中心になり、3年前に、新規事業創出と起業家育成の為、研究・開発部門における社内ベンチャーの輩出を目指してインキュベーション活動をゼロからスタートした。これまでの3年間の生々しい活動を、インキュベーション・マネージメントの観点から整理し話題提供する。
 本講演をたたき台に参加各位とインキュベーション・マネージメント、社内ベンチャーのあり方について闊達な意見交換をおこなう。 
 当日、上記テーマに関して、参加各位からの話題提供も1件10分程度であれば時間的にも充分可能である。積極的に参画を期待したい。


◆第81回「技術経営(MOT)分科会」◆

 日  時  平成16年11月24日(水)午後6時〜8時30分
 場  所  北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)東京八重洲サテライトキャンパス

 テーマ1 「ヒット商品を生み出した開発プロジェクトの特質
      −研究開発フロー&ストック・ダイヤグラムと製品特化技術概念の提唱−」

 講  師  齋藤 冨士郎 氏(多摩大学 教授)

日本のエレクトロニクス企業におけるヒット商品の開発事例を分析し、開発過程を記述するモデルとして研究開発フロー&ストック・ダイヤグラムを導き、またそれとステージゲート・システムとの関係を考察した。


◆第80回「技術経営(MOT)分科会」◆

 日  時  平成16年9月22日(水)午後6時〜8時30分
 場  所  北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)東京八重洲サテライトキャンパス

 テーマ1 「技術移転市場の現状と課題」
 
講  師  国分 あきよし 氏(株式会社産業技術研究所 代表取締役)

オープンイノベーションという技術経営の潮流の中で技術移転、あるいは技術取引の現状と課題を把握、整理することはMOT分科会において必須と考えられる。今回の講演は『多数の欧州技術移転見本市への出展参加をはじめ、国内の国際技術移転見本市の企画・運営に20年近くかかわってきて、出展者、来場者、主催者の三者が満足できる仕組みとはどのようなものかについて考え、経験』してこられた(株) 産業技術研究所代表取締役の国分あきよし氏に「技術移転市場の現状と課題」という題でお願いしました。


 テーマ2 「産学連携支援システム:Bluesilk」
 
講  師  中村 達生 氏(株式会社三菱総合研究所 科学技術政策研究部 主任研究員)

産学連携はわが国の経済再活性化の切り札として注目を集めているが人的ネットワークに依存した範囲を大きく超えていない。専門性や研究内容に則した効率的な産学連携を支援するシステムが求められていた。ここで話題提供する産学連携システムBluesilkは(株)三菱総研と沖電気工業(株)がこれまで培ってきた技術連関分析のノウハウと自然言語処理技術を結合して共同開発したものである。東京大学産学連携推進室がリードユーザーとなりモニター実験を実施中である。プロトタイプではキーパーソン、関連技術、企業・組織、論文、特許、関連製品の検索・抽出を行う機能を持っている。今年度内にサービスを開始する予定である。


◆第79回「技術経営(MOT)分科会」◆

 日  時  平成16年8月12日(木)午後6時〜8時30分
 場  所  北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)東京八重洲サテライトキャンパス

 テ ー マ  「日本ゼオンの独創的技術開発とMOT」
 
講  師  山崎 正宏 氏(日本ゼオン株式会社 代表取締役専務)

日本ゼオン(株)の『人の真似をしない,人が真似のできない』独創的技術の開発事例とその開発思想を中心に MOTの実業における実践を具体的に報告する。
材料技術開発は時間がかかり、新材料を世の中に出すには 産業界における材料に対するパラダイムシフトが不可欠であり、それを先見したテーマの選定が肝要である。
MOTでの教育は 技術者が経営に参加するに不可欠な基礎教育と実社会における事例研究が重要に感じる。


◆第78回「技術経営(MOT)分科会」◆

 日  時  平成16年7月14日(水)午後6時〜8時30分
 場  所  北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)東京八重洲サテライトキャンパス

 テ ー マ  「企業、大学院、および私塾におけるMOT教育の実践と今後の課題」
 
講  師  角  忠夫
      
(芝浦メカトロニクス株式会社 相談役/北陸先端科学技術大学院大学 客員教授)

1.はじめに
2.技術者からトップマネジメントまでの全ライフキャリアーにおけるMOT教育の必然性
3.芝浦メカトロニクス〈株)におけるエクジュエクテイブマネジメントプログラムの実施例
4.大学院における「技術マネジメントリーダーシップ実践論」の展開
5.企業城下町解体下での次世代中小企業経営者への私塾の試み
6.企業からのMOT教育に対する課題と提言
7.おわりに


◆第77回「技術経営(MOT)分科会」◆

 日  時  平成16年6月10日(木)午後6時〜8時30分
 場  所  北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)東京八重洲サテライトキャンパス

 テーマ1  「企業から見たMOT教育への期待」
 講  師  安部 忠彦 氏(株式会社富士通総研 経済研究所 主席研究員)

近年、国からの支援もあり、我が国におけるMOT教育が活発化しつつある。
しかし、本来の主体であると考えられる民間企業に対するMOTの実態やニーズ調査はまだ少ないと感じられる。
こうした中、文部科学省の研究の一環として、「我が国における技術系プロフェッショナル人材(MOT人材)のキャリア開発とキャリアパスのあり方に関する基礎的調査」が実施された。それに関連して、企業のMOT人材に関するアンケート調査が、社会経済生産性本部の委員会(委員長 寺本 義也 早稲田大学大学院 教授)により実施されたので、その結果を紹介させていただく。

 テーマ2  「企業から見たMOT教育への期待
        −産業界におけるMOT教育に関する調査から−」
 講  師  尾仲 秀敏 氏(社団法人科学技術と経済の会・技術経営会議 担当部長)

1.北陸先端科学技術大学院大学の委託調査について
   調査の目的およびアンケート実施方法
   (社団法人科学技術と経済の会会員企業へのアンケート実施)
2.なぜ技術経営か?
   日本企業の欧米キャッチアップ型からフロントランナーへ挑戦
3.CTOの理想像
   CTO役割の重要性
4.MOT教育への期待
   R&Dにたずさわる責任者のアンケート結果、コメント
5.MOT教育の課題
   受講者のターゲット・各企業の経営課題に対する即応性・カリキュラムなど


◆第76回「技術経営(MOT)分科会」

 日  時  平成16年4月28日(水)午後6時〜8時30分
 場  所  北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)東京八重洲サテライトキャンパス

 テーマ1  「技術経営(MOT)の課題と今後の方向」
 話題提供  坂倉 省吾 氏(日本規格協会専務理事)

 テーマ2  「技術経営(MOT)の戦略目標:
         ジャストインタイム イノベーションへの挑戦」
 話題提供  亀岡 秋男 氏(北陸先端科学技術大学院大学理事/副学長)

 1996年の分科会設立以来、約7年間、MOT研究会を毎月続けてまいりましたが、やっと最近になって政府や大学でもMOTへの関心が高まり、企業もまたその重要性を認識し、社内外のMOT教育研修に関心を向けています。
 そこで、今回は、あらためて、技術経営(MOT)の今後のあり方について考え、さらにその戦略目標と方策について議論したいと思います。下記の2つの話題提供を踏まえて活発な討論を行いたいと思います。多くの方々のご出席をお願いします。


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 平成14年の例会
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