研究・技術計画学会
第16回年次学術大会一般講演募集要領


 来る10月19日〜20日、東京大学において開催される第16回年次学術大会の一般講演募集要領は以下のようになっています。
 今次大会では、先回と同様、従来の一般講演(恒常イシュー)に加えて、「ホットイシュー」関連一般講演を企画しています。積極的な発表をお待ちしています。

1.講演発表の内容
(1)課 題
1)恒常イシュー
   科学技術の経営や政策に関わる課題の他、研究・開発の計画・立案・調査・管理・評価等、および関連する人材・組織・社会等に関する研究報告、事例報告。

2)ホットイシュー
   今日共通の関心事となっているホットなイシューに焦点を絞った研究報告、事例報告で、特に今回は以下の4つのイシューについての一般講演を集中的に募りたいと考えています。

A)産学連携と新規事業創出
 TLOや大学発ベンチャーについて検討を行う。具体的には、TLOの技術移転戦略や大学からのベンチャー創業戦略に関する実証的・理論的研究、TLOの運営における問題点の解決や大学発ベンチャーの創業促進に向けた政策提言などが主なトピックとなる。また、大学独立行政法人化の産学連携への影響、産学連携により地域イノベーションを実現するための方策、利益相反のマネジメント方法といったテーマについても議論する。

B)技術革新のための人材活用
 技術革新に向けて、企業内、あるいは組織間でどのように異分野コラボレーションを進めるか、研究支援のためのスタッフィング体制をどうするか、といった問題を扱う。また、その前提として、雇用システムと技術革新の相関、技術革新を担う諸人材に要求される能力とそれらの人材の育成法、研究開発におけるリーダーシップ、研究人材の確保といったテーマも扱う。

C)バイオテクノロジーと経営・政策・社会
 バイオテクノロジー関連の技術分野に焦点を絞り、この分野特有の特許戦略、技術移転、ベンチャー創業、技術経営などの問題について議論する。バイオ分野とそれ以外の分野を比較することでバイオ分野の特性を抽出するという研究も含まれる。また、バイオ産業に関連する政策の評価や提言も含まれる。このほか、バイオ産業の社会的受容において重要な問題である、生命倫理政策、法的規制によるリスク低減、メディアによる情報発信などのテーマも扱う。

D)ビジネスモデルと技術戦略
 技術経営におけるビジネスモデル、あるいは研究機関の経営パラダイムについて理論的・実証的検討を行う。 たとえば、デファクトスタンダードの構築手法、研究開発のアウトソーシング、研究開発投資の最適化、などのトピックが内包される。また、関連するテーマとして、イノベーション・プロセスの分析、事業分野別の特許戦略の類型化、市場性・収益性の評価などが挙げられる。

(2)発表内容は、最近の研究で未発表のものを原則とします。一部既発表のものを含む場合は、未発表部分が主体となるよう御配慮下さい。

(3)発表時間は講演時間12分、討論3分(ホットイシューは講演時間15分、討論はセッション最後の30分にまとめて行う)を予定しています。

(4)ホットイシューは発表の集まり具合を見て、それぞれの内容に関してさらに特定のテーマに絞り、一部の発表は恒常イシューに移させていただく可能性がありますので、ご了承ください。

(5)当日使用できる機材はOHPのみです。進行の妨げとなるため、恐縮ながらパワーポイントの使用は不可といたします。

2.発表資格
 少なくとも発表者の一部が本会会員であること。発表件数に制限はありません。

3.申込み方法
 「第16回年次学術大会一般講演申込書」に必要事項を記入の上、学会事務局宛にファクシミリまたは郵送あるいは同様の 必要事項をE-mailでお申し込み下さい。用紙はコピーでも結構です。申込用紙は事務局宛にご請求下さい。

申込締切日 「ホットイシュー」「恒常イシュー」ともに2001年7月25日(水)必着

申 込 先  〒162-8677 東京都新宿区若松町2-2
      政策研究大学院大学 平澤研究室 気付 研究・技術計画学会事務局
      TEL/FAX: 03-3341-0481 TEL: 090-1268-9446
      E-mail: jssprm@grips.ac.jp