第19回シンポジウム
技術競争力復活の兆し 〜 一過性の現象か構造的改革への脱皮か 〜 |
第19回シンポジウムは終了いたしました。
講演要旨集にはまだ残部がございますので、購入希望の方は
学会事務局へお申し込み下さい(1部 2,000円、全102頁)。
日 時 | 平成16年7月13日(火)9:30〜17:30 | |
場 所 | 虎ノ門パストラル(新館5階 ミモザ) |
開催趣旨
バブル崩壊後10年以上にわたる長期不況の一方で、米国のITを中心とする新経済成長と中国の大発展にはさまれて、日本経済は見通しの立たない状態を続けてきました。
しかし、最近、ようやくバブルの後始末の進展やリストラクチャリングの実施と並行して、従来の常識を超えた日本企業のあらたな取り組みが行われることによって、我が国の技術競争力が復活してきたのではないか、と考えられるようになってきました。
たとえば、さまざまな製造業において、一時は中国への生産拠点移行一点張りでしたが、最近は日本国内に生産・研究開発拠点を形成することの意義が見直されるようになりました。また、日本企業には独自の技術開発能力を育成するような仕組みがあるのではないか、という日本の強みの見直しもなされています。
こうした動きが本物であれば、日本もバブル崩壊後の長期低迷期から抜け出して、次の発展ステージに向かうのではないか。その場合、どのような姿が考えられるのか。これらについて議論を進めたいというのが、本シンポジウムの趣旨であります。
シンポジウムでは、代表的な材料産業、加工組立産業の最前線の企業活動・研究活動及びアナリストやマスメディアの分析視点から、この命題の基調講演・事例講演をしていていただきます。
その後、事例講演者をパネリストに、パネルディスカッションを行います。
日本の技術競争力復活の兆しを一過性の現象に終わらせず、日本の産業が構造的革新を進め脱皮して成長を継続できるよう、そのための方策のさらなる研究と提言につなげたいと願っております。
プログラム
午前の部 | ||||
9:30
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〈開会の挨拶とシンポジウムの論点整理〉 | |||
高 山 誠 | 新潟大学大学院経済学研究科教授,シンポジウム実行委員長 | |||
基 調 講 演 | ||||
10:00
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「どうなるIT産業革命時代の産業技術」 | |||
馬 場 錬 成 | ジャーナリスト | |||
事 例 講 演 | ||||
10:40
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「知的財産戦略経営モデル ─日本の製造業復活のための新たな経営評価指標について─」 | |||
増 山 博 昭 | 株式会社アイ・ピー・ビー代表取締役社長 | |||
11:05
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「プロダクト・イノベーション・マネージメント ─日本企業復活のために共通する課題─」 | |||
織 畑 基 一 | 株式会社コーポレート・イノベーション代表取締役, 元ボストン・コンサルティング・グループ日本代表 |
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11:30
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「日本製造業の国際競争力の変化と課題」 | |||
木 嶋 豊 | 日本政策投資銀行新産業創造部課長兼調査部参事役 | |||
11:55
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(昼食・休憩)
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午後の部 | ||||
基 調 講 演 | ||||
13:00
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「液晶で切り開く未来と、FPD産業の目指すもの」 | |||
谷 善 平 | シャープ株式会社顧問 | |||
事 例 講 演 | ||||
13:50
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「松下電器のPDPテレビ事業戦略」 | |||
藤 田 正 明 | 松下電器産業株式会社パナソニックAVCネットワークス社 PDPテレビビジネスユニット長 |
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14:15
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「テキサスインスツルメント(TI)の牙城を崩した日立製作所の技術経営 ─携帯電話の心臓部チップ『SHモバイル』のケース─」 |
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遠 藤 典 子 | 株式会社ダイヤモンド社週刊ダイヤモンド編集部記者, 九州大学東京オフィス代表 |
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14:40
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「日本におけるディスプレイ産業の重要性と将来展望」 | |||
内 田 龍 男 | 東北大学大学院工学研究科教授 | |||
15:05
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「日本ゼオンの独創的技術による新事業の開発」 | |||
山 崎 正 宏 | 日本ゼオン株式会社専務取締役 | |||
15:30
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「日本の中小企業の底力」 | |||
橋 本 久 義 | 政策研究大学院大学教授 | |||
15:55
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(休憩) | |||
パネルディスカッション | ||||
16:15
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座 長 | |||
渡 辺 千 仭 | 東京工業大学大学院社会理工学研究科教授 | |||
パネリスト | ||||
事例報告講演者 | ||||
17:30
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(終了) |