第21回シンポジウム
2010年のものづくり ― 日本の製造業を勝ち組に導く戦略とは ― |
第21回シンポジウムは終了いたしました。
講演要旨集にはまだ残部がございますので、購入希望の方は
学会事務局へお申し込み下さい(1部 2,000円、全114頁)。
日 時 | 平成18年7月7日(金)9:30〜17:30 | |
場 所 | こまばエミナース(3階 鳳凰) | |
〒153-0044 東京都目黒区大橋2-19-5 TEL:03-3485-1411 |
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案内図につきましては、 http://www.komaba-eminence.com/new/location/index.html からご参照いただけます。 |
開催主旨
2006年度から第3期科学技術基本計画がスタートします。今年のシンポジウムでは、この基本計画の締めくくりの年に因んで、「2010年のものづくり」をテーマに取り上げました。1996年に始まった第1期基本計画、2001年からの第2期基本計画のもとでの諸活動を通じて、内閣府に総合科学技術会議が発足するなど産官学の連携が促進され、「知の創造と活用」、「国際競争力」、「持続的発展」、「安心・安全・質の高い生活」など、わが国の科学技術政策の目指す方向が明確に打ち出されました。その結果、「ライフサイエンス」、「情報通信」、「環境」、「ナノテクノロジー・材料」の4分野が戦略的重点課題として選ばれました。科学技術関係費は1995年の基本法施行以前の12.6兆円から、1期17.6兆円、2期21.1兆円と格段に充実され、第3期においては約25兆円とすることが決まりました。
日本経済は、長い低迷を脱する見通しを得、明るさを取り戻しつつあります。その牽引役は、主に製造業です。特に、1990年代に研究開発活動と生産性向上活動を地道に続け、海外競合企業とのコスト競争に負けない、高付加価値の製品を開発してきた企業です。しかし一方では、必要以上に組織をスリム化したため、知的基盤を生み出す礎となる人材を社外へ放出してしまった企業もあります。人材と共にノウハウも失われ、持続的な競争力の低下を招きました。2007年に団塊の世代が大量定年を迎えることにより惹起されるノウハウ継承問題も、克服すべき大きな課題です。
かかる状況に鑑み、当学会では、今回のシンポジウムを通じ、(1)「第3期科学技術基本計画が目指す2010年のわが国の姿」、(2)「それを念頭に置いた産業界の努力の方向」に的を絞り、産官学のトップクラスの有識者をお招きし、研究開発活動の観点から今後への具体的な指針を導きたいと考えます。
参加者との議論の時間も充分に設けておりますので、多くの方々のご参加をお待ち申し上げております。当学会の会員でない方々も是非とも、お誘い合わせの上この機会にご参加いただければ幸いです。
プログラム
午前の部 | ||||
基 調 講 演 | ||||
9:30
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「イノベーション基盤としてのユビキタス・ネットワーク」 | |||
坂 村 健 | 東京大学大学院情報学環教授,T-Engine フォーラム会長,ユビキタスIDセンター代表 | |||
〈会長の挨拶〉 | ||||
中 原 恒 雄 | 有限会社中原総合研究所代表取締役,研究・技術計画学会会長 | |||
〈シンポジウム趣旨説明〉 | ||||
藤 井 章 博 | 文部科学省科学技術政策研究所主任研究官,シンポジウム実行委員長 | |||
10:45
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(休憩) | |||
講 演 | ||||
11:00
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「世界をにらんだ日本企業の課題と新産業政策」 | |||
西 村 康 稔 | 衆議院議員 | |||
11:30
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「ものづくり企業における次世代技術開発〜自動車の事例から〜」 | |||
上 田 建 仁 | トヨタ自動車株式会社常務役員 | |||
12:00
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(昼食・休憩) | |||
午後の部 | ||||
基 調 講 演 | ||||
13:00
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「グローバル競争時代におけるシャープのオンリーワン戦略」 | |||
二 上 範 之 | シャープ株式会社生産技術開発推進本部副本部長 | |||
講 演 | ||||
14:00
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「半導体産業の競争力弱化要因を探る:メタ摺り合わせ力の視点から」 | |||
中 馬 宏 之 | 一橋大学イノベーション研究センター教授 | |||
14:30
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「エレクトロニクス市場における製造業の戦略とファイナンス」 | |||
金 澤 洋 平 | 日興シティグループ証券株式会社調査部アナリスト | |||
15:00
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「第3期科学技術基本計画におけるものづくり技術分野への国の取組(戦略)」 | |||
藤 居 俊 之 | 内閣府総合科学技術会議上席政策調査員 | |||
15:30
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(休憩) | |||
パネルディスカッション | ||||
15:45
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「日本の製造業を勝ち組に導く戦略とは」 | |||
コーディネーター | ||||
伊 達 正 隆 | 日本放送協会 | |||
パネリスト(50音順) | ||||
金 澤 洋 平 | 日興シティグループ証券株式会社 | |||
藤 井 章 博 | 文部科学省科学技術政策研究所 | |||
藤 居 俊 之 | 内閣府総合科学技術会議事務局 | |||
二 上 範 之 | シャープ株式会社 | |||
17:15
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〈閉会の挨拶〉 | |||
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川 崎 雅 弘 | 財団法人リモートセンシング技術センター専務理事,研究・技術計画学会副会長 | ||
17:30
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(終 了) |
第20回シンポジウム(第21回FMES・研連シンポジウムと共同開催)
第19回シンポジウム
第18回シンポジウム
第17回シンポジウム